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1/23(土)Hiromi Akatsuka & Amici

電子オルガンを通して広がった“音楽の輪”を再現、挑戦し続ける仲間。バリトンの立花敏弘氏、オペラ演出家、歌手、脚本家、インタビュアー、エッセイスト…才能に溢れたダリオ・ポニッスィ氏を迎えての楽しいステージ。さて、今回は彼のどんなパフォーマンスとの共演になるのだろうか。
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<日程>
2009年1月23日(土) 開場:15:30/開演:16:00
<会場>
洗足学園音楽大学  ビッグマウス
 一般 :1000円/ルフラン会員 :無料/本学学生・学園教職員 :無料
<出演>
赤塚博美(Eo.本学教授)
ダリオ・ポニッスィ(演出・ナビゲーター)
立花敏弘(Bar.)
<プログラム>
●ダリオとエレクトーンで綴るオペラへの誘い
●チマローザ作曲“宮廷楽士長”
 ほか
<お問い合わせ>
SENZOKUミュージック・ショーケース事務局
TEL 044-856-2975 平日10:00~17:00
http://www.senzoku.sc/


【コンサートレポート】


赤塚博美と仲間達?茶目っ気のある愉しそうなタイトルですね。


前半は赤塚のソロ演奏。オペラの名曲が続きます。
曲ごとにダリオさんが、それぞれの作曲家に扮して、
作品、作曲家の紹介をしてくれます。
オペラの演出をなさっているダリオさんが演奏とともに演じながら
の楽しいエピソードは初めて聞くことも多く、より親しみがもてました。
二人の雰囲気もピッタリ。なんとも贅沢な時間です。
一つ一つの作品を大事にし、音楽の楽しさを皆さんとも享有したい、
という心がこんなところからも伝わります。


それにしても、本当に赤塚の演奏は生きた音が溢れ出してきます。
楽器も音楽も知り尽くした演奏。
音に命が乗っているなぁといつも感じます。
ダリオさんの演出もあり、作品の世界を想像する愉しさが倍増でした。
カヴァレリア、マノンレスコーと続いたら、泣かないわけにいきません。


2部はチマローザの宮廷楽士長。
オカシナ?指揮者と言うことを聞かないオーケストラたちのやりとりが
おもしろい作品です。
指揮者役はバリトンの立花さん。これまた歌に加え演技でも魅せる方です。
ダリオさんもオケ側の役に扮して三人での舞台です。
舞台上は三人でも赤塚は一人でオケの何役やったのでしょう。
音楽での見事な掛け合い、いや、立ち回り?を見ているみたいで、
ついつい顔が笑ってしまいます。
聞いている方はテンポが小気味よく、いい感じにドキドキするのですが、
演奏する方は、きっと、ずっと走っているような感覚になのでしょうね。
息つく暇なし。あっという間に駆け抜ける作品です。


美しく歌う曲では、ゆったりと気持ちのよい波に乗せ、
悲しいメロディは心の深いところを動かし、
楽しい曲では、聞く人の表情をほころばし、体温をあげる。
とても揺さぶられる時間。
大人の楽しいコンサート、また次は、いつかな?と楽しみになります。