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2008/8/ 29(金) オペラ「ラ・ボエーム」~ジャコモ・プッチーニ 生誕150年~
オペラ「ラ・ボエーム」
~ジャコモ・プッチーニ 生誕150年~
日程:8/29(金) 17:30開場 18:00開演
会場:前田ホール
料 金: 一般¥3,000 学生¥1,000
ルフラン会員¥1,000
(全席自由、未就学児可)
<お問い合わせ・ご予約>
洗足学園音楽大学 演奏部
(受付:平日 10:00~17:00 土・日・祝日 休み)
TEL:044-856-2981(直通)
FAX:044-856-2977
E-MAIL:ensou@senzoku.ac.jp
Artist:
指揮:川本統脩
演出:加藤徹
制作:田中純子、須永尚子
演奏:秋山徹、君島広昭、境信博、武田直之、砂田恵美、日比野幸 他
電子オルガン:赤塚博美
Program:
G.プッチーニ/歌劇「ラ・ボエーム」全4幕 原語上演字幕付
プッチーニ、今年は生誕150 年。たくさんのコンサートが催されています。
赤塚も大好きなプッチーニ、その”好き”が伝わる演奏になることでしょう。
全幕を聞けるのもなかなかありません。ぜひお越しください
【コンサートレポート】
前田ホールのゆったりと贅沢な空間に、
今日はボ・エームの世界が作られています。
コンサート形式ではなく、きちんと上演されていると
やはり自然にその世界に入っていけますね。
電子オルガン2台とパーカッションなどのアコースティック楽器
での演奏は、とても馴染みよいものでした。
演出も凝っており、途中、街の景色のなかで、
音楽隊が通り過ぎるところは、そこだけ、生の!?
ブラスバンドが行進。面白いコラボでしたよ。
電子オルガンは、さすがに演奏しながら動けないですものね・・
オペラ伴奏は、その作品の世界観を作り、観る人はもちろん、
舞台で演じる人も、その世界に引き入れ、演目そのものの大きなうねりや深さを
与えられる、そんな役割を担う、重要なものです。
赤塚の演奏にはそれを任せられる絶対的な安心感があるのだな…と
思いました。
ただ、素敵な曲を素敵に演奏すればよい、というのではなく、
全体像が見えていての演奏…
それがあまりにも自然に奏でられていると、かえって意識が
伴奏のほうには向かないのかもしれませんね。
中盤から後半にかけて、とても有名なアリアが続いたこともあり
次第に、ホールは盛り上がっていきました。
心をわしづかみにされる、という表現がありますが、
まさに、ミミのアリアなどは、そんな感じ。
わしづかみにされた、私の心臓が、自分のななめ上まで
音で引っ張られていくような感覚がありました。
うっとり・・・
本当に胸が痛くなる・・
その優雅な演奏の影には、両足がパンパンになるほどの
フィジカル面での過酷さもあるようです・・(終演後の話)
聴いているとわからないですよね。
プッチーニの曲の素晴らしさと、演奏のすばらしさ
その一体感が味わえたコンサートでした。
終演後ホールを出たら、轟く雷…歩けないほどの雨
現実もドラマチックな一夜でした。